地理学者が哲学に目覚めたら最強だったんじゃないか

オギュスタン・ベルク著『風土学序説』を紹介します。

14 風土学的実存

5 人間性の全容

人間は「負荷されつつ自由である」 ベルク氏は和辻氏に倣い、風土性は人間性の原点(人間存在の構造契機)であると主張した。 それではその原点から導かれる人間性の全容とは、人間全員の本来的な生き方に共通していえることとはどのようなことか。 本書『風…

4 実存と他者

僕にとって僕が実存するメリットは? 以前、人間が物の本性に触れる手段は文明を通じて体の外の物に通じる他に、瞑想を通じて自己の内面に潜む本性に至る方法があると述べた。 両者は手段は違えど求めることは同じ、主体性の確立であると同時にまた「実存す…

3 実存の内容から倫理のあり方を考える

実存は具体的な「ここ」でしか達成できない 世界観の宇宙化がかない「人として実存にめざめる」ことは「自分にとって〇〇がここにあること」に気づくことであるとベルク氏はいう。 p.18 「あれではなくこれがあること、あそこではなくここにあること」―この…

2 実存するということ

宇宙化は偶然と必然の間で起こる? 人間に把握不能な力の存在を実感できるか否かが、その人の世界観の宇宙化成否の分かれ目である。 それを促す要因には、本人の精神性が優れているだとか先人の経験を教育を通じて教わるなどが挙げられるが、最終的には「理…

1 実存のはじまり

人間の世界観はすんなりとは宇宙化されない ベルク氏は「風土」について下のように述べた。 人間の身体は(、、、、、、)、風土(エクメーネ)を身体化する(、、、、、、)(lgP/lgS)と同時に(、、、、)、これを宇宙化する(、、、、、、、、)(lgS/…