地理学者が哲学に目覚めたら最強だったんじゃないか

オギュスタン・ベルク著『風土学序説』を紹介します。

2 おもしろい本なのです。

6 『風土学序説』に興味をもったあなたへ

本書は芳しい評判を得られていない、と思う僕が個人的にその理由だと考えていること ものを人にすすめる際のマーケティングの重要性が叫ばれる今日において、これももしかすると『風土学序説』が読者に恵まれなかった理由かもしれない、と思ったことがある。…

5 オギュスタン・ベルク氏の他の著作を読んだことがある方へ

ベルク氏は日本で『風土学序説』の他に 日本(人)についての本 景観についての本 庭園についての本 環境問題についての本 といった地理学に関連する事柄を主題にした本を上梓している。 また本書の中でも、それらの主題に言及している。 ただし、拙ブログが…

4 拙ブログでできるだけわかりやすく解説します。

『風土学序説』はベルク氏の造語だらけ 本書の題にある「風土」は日本語の一語である。 しかし本書でこの語は、説明された上でその日本語とはまた異なる概念を示す言葉、一種の造語として使われる。 しかも 風土(エクメーネ) と 風土(ミリュー) 、2つの…

3 『風土学序説』が読者を得られなかった理由 - 2つめ

(前の記事から続く)理由の2つめはいろいろあるのだが、一言でいうと本書が 読者にとって主題のわかりづらい本だった ためである。 これは1つめの理由の原因にもなったのかもしれない。 本書の帯には 地理学から存在論へと架橋し、〈通態的理性〉の発言を…

2 『風土学序説』が読者を得られなかった理由 - 1つめ

2つの理由の1つめは、本書が 哲学(認識論)を主題としているのに、地誌・紀行に分類されている ためである。 本書が掲げる主題は、書店や図書館といった本を扱う機関において誤解され、適切な読者に紹介されてこなかった。 みなさんご存じamazonにおいて本…

1 なぜ今、16年前の本を紹介するの?

『風土学序説』は読まれるべき人に読まれていない と僕は思ってきた。 本書の帯には「著者半生の集大成。」と見える。 ベルク氏は日本で本書の前にすでに7冊の本を上梓した実績ある学者である。 その中でも集大成にあたる本書は、まとまった数の人に読まれ…